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2013年8月10日土曜日

自分を褒めてあげたい。。ー『羅生門・鼻』ー


本日より始めました。
「ひとこと読書感想」シリーズ。

この企画は如月が毎日ブログを書こうと決意したのですが、
いかんせんネタが無いと悶々と考えた結果たどり着いた企画です。

 ええ、毎日…毎日…ぼくらは鉄板を…じゃなくてがんばります。

なので、ネタが無い日は 読んだ事のある本を一つずつご紹介していく予定です。

「一言感想」はタイトルに記載しております。
これで難しい本もひと目で概要が分かる!!
様に努力致しますので皆さん楽しみにしてください。

さて第一弾!



芥川 竜之介作のかの有名な『羅生門』と『鼻』が載っている作品。

見事にその他の作品がつまらない(難しい?)ので読み終わった後、
自分で自分を褒めました。

これは理解出来なくても仕方ないと思います。。
むしろ、理解出来た方私に教えて下さい!! 


 20110520 読了




2013年8月4日日曜日

冷えた目







「レイ、お茶」
「あんたねぇ……少しは遠慮と言う言葉を覚えなさいよ」
「"遠慮"でしょ。知ってるよそれくらい」

このくそガキ、完全に大人をなめている。
私は苛立つ気持ちを抑えて、ガキの指示通りお茶を入れた。
このクソ暑い夏に、熱々のお茶を入れてやろうかと一瞬思ったけれどもそこは大人、冷蔵庫に冷やしてある冷茶を出した。

「ほら、自分で入れな。ついでに私のもよ ろ し く」
「な、なんでレイのも入れなくちゃいけないんだ」
「それが"大人の礼儀"ってものよ。あんたもまだガキねぇ。じゃあ大人な私が入れてあげるわ」
「う、うるさい。おれはガキじゃない!」

ムキになって私のコップに冷茶を入れた。扱いやすくてたまらない。

「ところであんた、夜遅くにこんな病院なんかに居て親に怒られないの?」

そう、今は深夜2時。夏休みとは言え、くそガキ共はおねんねの時間だ。 

「…………怒らない」
「そう」

まただ。親の話題を出すとこのガキはすぐに黙る。

私は独身だからと当直を任される事が多い。
(全く失礼な話だよ。これが私の婚期を遠ざけてるんだ。)
しかし、世間一般的に子供が少ないためこの日本で5本の指に入るほど大きな大病院
「羅臼医療センター」ですら小児科は小さく、客もいなければ医者もいない。
しかし暇と言う何ともありがたい現状だ。
それもこれも、未病に関する研究が進み、病気にかからない子供が増えたからだ。
しかしその反面、こうした夜間に急に運び込まれる子供がいる。その子達は体中に無数の傷跡を付けている。私が声を掛けても何も答えず、ただ呆然と1点を見つめる目が家で何があったのかを物語ってくれる。
私はその子達を見る度に酷く胸が苦しくなる。
このガキ……羅臼医師の孫、エージも同じ目をしている。
羅臼さんが初めてここにエージを連れて来た頃、体に傷は無いにせよ、目はとうに子供の光を失っていた。
きっと両親は自分の事だけ構って、エージのことはお手伝いロボに任せてるんだろう。

「だったら生むなっつーの」
「ん?何、レイ」
「いや、なんでもない。ところで宿題は済んだのか?」
「え……あ、うん。済んだ」
「嘘を付け嘘を。どれどれ、お姉さんが教えてやろうか」
「大丈夫だ!オレ一人で出来る」
「ふーん、そう。大丈夫なのね。じゃあ私は仕事にもど……」

 立ち去ろうとした時、軽く後ろに引っ張られた。見るとエージがぷるぷると体を震わせながら、私の裾を握っていた。

「お願い、行かないで……」
「素直でよろしい」

私は今晩もこの子が寝るまで相手をする事にした。