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2016年9月1日木曜日

実家に帰ったら弟が警察署で途方にくれていた




こんにちは、茶木です。

とある土曜日、実家に用があり久々に戻りました。
丁度昼頃だったので母親をランチに誘おうと電話をしたところ忙しい(多分パチンコ)ということで断られた。

じゃあ弟を誘ってみるかとLINEをして見ると、なぜか電話がかかって来た。
まだ電車に乗っていたので出ず、地元の駅に降りたところで掛け直してみるとすごく元気の無い声でもにょもにょ言っていた。

何度か聞き返すとどうやら交番にいるらしい。
どういうことだ。

何をやらかしたんだろうと不安な気持ちで向かうとよれよれのスーツ姿で項垂れている弟と説教している警察官がいた。
手には荷物が無い。

瞬時に状況を察した私は仁王立ちで交番の入り口にたつ。
すると、私を不審人物だと思ったのか別の警察官が物々しい雰囲気で奥からやって来た。

瞬時に「姉です」と言う。

状況を聞くと、前日に飲み始発電車に乗ったところ寝てしまい何往復か終点を行き来し、午前10時ぐらいに気付いたら、荷物が全て無くなっていて残されたのは胸ポケットに入れていた携帯電話だけだったと言う。

やっぱりかと私は怒り心頭。

警察官も弟にフォローを入れる位、説教しました。
紛失届けを出した後、とりあえず飯食うぞと大戸屋へ入った。

聞くと鞄には財布だけではなく会社の社外秘の書類が入っていたそうだ。
その頃丁度、会社の情報セキュリティ委員会に所属していた私はそれを聞いて冷や汗を流す。

その頃は丁度、会社で情報セキュリティに関する仕事に携わっていて紛失事故の対応を死ぬ程やってきました。
本当、管理職ほど重要情報を持っているのに意識の緩さが酷い会社でいつ大問題になるか毎日ヒヤヒヤしてました。




良く分からない方のために説明しましょう。
例えば会社の鞄に以下のものが入っていたとします。

 「スマートフォン」
 「会社貸与のパソコン」
 「社外秘書類」
 「取引先名刺」

社外秘情報盛りだくさんです。
その状態で取引先と会食をし、2次会、3次会、4次会と午前様になるとします。

当然ながら飲まされ記憶を無くし気付いたら家で、服のポケットに入れていた個人携帯と財布しかありません。
これを書いているだけでもフルコンボ過ぎて震えが止まりません。

二日酔いで休日だし、報告は月曜日にしよう。

そう思って放置すると仕事の速い情報屋は月曜日には名簿屋なんかにパソコンやスマートフォンの中に入っていた個人情報を売りさばいていたり、社外秘書類をネタに会社へ脅迫電話をかけたり行動を起こします。

その頃になって誰だ情報を漏らしたのは!という騒ぎになります。
会社は数百億の損害、無くした本人はクビで済めば良い方で下手したら損害の一部を払わされる可能性もあります。

ああ、早めに連絡をしておけばパソコン、スマートフォンと言った電子データだけでもロックをかけて情報が流れない様に出来たのに。。。
と思っても後の祭り。

弟の話に戻りましょう。
こんな事を大戸屋でクドクド話して会社に早く連絡しなよと念を押すが、愚弟は理解していないようで「見つかれば良いんだろ」という姿勢。

いや、だから現場で働いてる姉ちゃんの意見ちゃんと聞こうよ。

終いには帰りにこれから友達と遊ぶから3万円貸してとか言いやがった。
もちろん「死ね」と言って断ったさ。

結局、会社に無くした事を連絡してその後、駅の落とし物預かり所で見つかったみたいです。
取られていたのはお金だけで社外秘の書類は無事だったとのこと。

とりあえずはホッとしたけど同じ様な事をその後も何度も繰り返している。

本当、アホの弟を持つと苦労させられます。



茶木